全国には、共産党員が市長の市や町がいくつかあります。
東京都狛江市もそのひとつ。人口約七万七千人、新宿から小田急線で約20分、全国で三番目に小さく、人口密度は三番目に大きい市です。
市長は共産党員の矢野ゆたかさん。昨年連続四選目の市長選挙を勝ち抜きました。「いわれのない共産党攻撃」の選挙に、自公でもなく、民主でもなく共産党員の矢野さんに市民は市政を託してきました。
矢野市長が13年間の市長の軌跡を本にしました。「市民(ひと)輝く狛江へ」
さっそく読みました。
「違いを強調して対立をつくるのではなく、何で一致できるか、ここを拡げながらまちづくりを進めることの大切さを実感している」と述べています。
天皇即位20年を前にと考えたのか、時代錯誤の感覚で、米沢市議会議場に、世論と議会内にも異論のある「国旗日の丸」掲揚をごり押しした市議の方々に読んで聞かせたい一節です。
地酒が大好きで、「義理人情左翼」を自認する矢野市長に学ぶ事の多い一冊でした。