市議会ホームページから、12月市議会のインターネット中継録画を観ることができる。
一般質問二日目の渋間佳寿美議員の一般質問の出だし部分を見てみた。
「二社の教科書採択を求めるような質問ではなかった」「共産党だけが独善的に解釈している」などと、まくし立てるにいたっては「詭弁」などという程度ではない。「破廉恥」とも「厚顔無恥」といえるようなしろものだ。
彼は、私に10月16日には「二社の教科書を採択すべき」とは「言っていない」のに「言った」と「ウソを書くな」と突っかかってきた。
が、インターネット中継で聞くと、今度は「二社の教科書を採択すべき」といった趣旨の質問さえしていない、と言い出しているではないか。
三月議会で、彼は来年四月から中学校社会科で使用する教科書に限定して、「教科書採択では最も学習指導要領に適した教科書を採択すべし」と教育委員会に迫っていた。
教育委員会が「東京書籍版の教科書」と決定した後の9月議会では、東京書籍版の問題点と称して、あれこれあげつらったあげく、「教育委員会が職責を全うしていない」などと述べていた。
であれば、渋間議員は、どこの出版社の社会科教科書が「学習指導要領に最も適し」、東京書籍に代わる教科書を採択すべきと考えていたのでしょうか。
自民党本部が全国の地方組織に一般質問案文まで送って、「教科書採択」を地方議会でとりあげるようにあおって、なりふり構わず、侵略戦争を賛美する「自由社版」と「育鵬社版」社会科教科書を採択しようと全国的に活動したことは、周知のこと。
それを、「二社の教科書採択を」といった質問ではなかったなど平然と言ってのけ、「共産党だけの独善的解釈だ」と言うに至っては恐れ入ったとしか言いようがない。
このブログ読者だけでなく、多くの市民のみなさんに渋間議員の8日の一般質問冒頭部分をご覧いただけたらと思います。
歴史の真実を歪めようとする「自由社版」と「育鵬社版」社会科教科書の採択をねらっての自らの質問を、「そんな質問はしていない」と自分で歪めて言いのける滑稽さがよく分かると思います。