こんばんは。秋を体いっぱいに感じた一日でしたね。みなさんはどうすごされたでしょうか。
私は、伴淳映画際の実行委員会に参加し、伝国の杜ホールへ。「なせばなる秋まつり」とケネディ米駐日大使の米沢訪問で、大賑わいとなりました。
今日は、ケネディ大使が来たのは、もちろんびっくりでしたが、今回の伴淳映画際の三本の映画作品には、心底びっくりしました。「噛みつかれた顔役」では、佐田啓二、沢村貞子、淡路恵子など当代ビッグスターを脇役に伴淳が主役。「愛の賛歌」は山田洋次監督、撮影は、山大工学部で学んだ高羽哲夫氏のコンビ。賠償千恵子の春子役の頑固親父の役で伴淳。有島一郎、千秋実、小沢昭一、北林栄、中山仁、などなど当代切っての俳優陣の真ん中で活躍した伴淳の名演技に驚きました。かれこれ10年間彼の映画を見続けてきましたが、伴淳の俳優としての「巨人」を感じた一日になりました。「灯台基暗し」とはよく言ったものです。米沢市民のみなさんが、米沢が生んだ希代の俳優に目をつぶっていることに、残念でたまりません。
松竹の阿部専務さんが駆けつけてくれました。彼はこう言いました。「今日の三本の作品は、50年代、日本映画の黄金期の作品。粒ぞろいの俳優の中での伴淳の存在感。」と。
伴淳がもっともっと評価されていいのです。
とにかく、9年間赤字覚悟で続けてきましたが、やってきてよかったと思いました。まったく伴淳万歳です。